2027年夏、十国峠に「動く展望台」誕生
新モビリティ「スロープカー」で、360°の絶景へ
NEWS
2026.05.13
十国峠の山麓森の駅と山頂パノラマテラスをつなぐ鋼索鉄道設備「ケーブルカー」に代わり、新たな交通手段である「スロープカー」を2027年夏から運行開始予定です。
新スロープカーは「箱根遊船 大茶会」「初島リゾートライン 金波銀波」などを手掛けた株式会社イチバンセンの川西康之氏がデザインを担当します。十国峠の"十国"にちなんだ十角形の切子をイメージしたフォルムに、床から天井まで届くフルハイトの大型ガラスを全周に配備し、360°全方向に開かれた大窓で移動中も箱根・伊豆の絶景パノラマを体感できる、まさに"動く展望台"として生まれ変わります。
なお、今回の設備更新は、設置から約70年が経過したケーブルカーの老朽化により、部品の確保が年々難しくなっていること、ならびにそれに伴い将来的な安全性の維持が困難となる可能性が高まっていることを踏まえて実施するものです。さらに、更新を機にさらなる体験価値の向上も図ります。
十国峠スロープカー(仮称)
本スロープカーは、株式会社嘉穂製作所(福岡県飯塚市)が製作する跨座式斜面走行モノレールで、同方式では最大勾配50°まで対応可能な自走式モーター駆動のラック&ピニオン方式を採用しています。
地形に沿った柔軟なルート設計を実現し、勾配変化時も車内の床面を常に水平に保つ構造で、車椅子やベビーカーをご利用のお客様にも快適・安心の乗車体験を提供します。
また、駅舎から車両までの動線をバリアフリー関連法令等に準拠して整備し、これまでご自身でのご乗降が難しかったお客様にもスムーズかつ安全にご利用いただけます。
富士急グループでは、箱根・熱海・十国峠エリアにおいて、観光・交通インフラの整備や地域づくりに取り組んでまいりました。
今回の十国峠スロープカーの導入は、富士急行株式会社の創業100周年という節目の年にあわせ、こうした取り組みをさらに発展させていくための象徴的な一歩と位置付けております。
これからも地域に根ざした観光・交通事業の担い手として、お客さまと地域に信頼され続ける企業グループを目指してまいります。
【施設概要】
- 設名称
- 十国峠スロープカー(仮称)
- 運行開始予定
- 2027年夏
- 総工費
- 約8億円
- 乗車定員
- 80名(40名×2両編成)
- 走行方式
- 自走式 モーター駆動
- 片道所要時間
- 約4分
- 全長/平均勾配
- 約320m/平均20度





